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『名前探しの放課後』
『名前探しの放課後』 著:辻村深月 版元:講談社
人が人のために動く。
それに感化されて人が集まる。
この連鎖って素敵と思う。
ある日、3か月前にタイムスリップした主人公は、
3か月後にクラスメイトが自殺する事実だけを知っている。
ただ、"誰が" "どんな理由"で自殺したのかは思い出せない...。
だから、周りを巻き込んで阻止する計画を立てる。
作戦がうまくいったり、いかなかったりするなかで、
それに関わる全ての人のエピソードがつながった時、
本当に涙が止まらなかった。
浅い関係の人でも目的を共有して分かち合うと、
親友になれるのかもしれない。
「やさしさ」でできた作品でした。
この作品は、著者の辻村さんの以前作品にもリンクしているため、
辻村さんファンの方にはおもしろみ倍増かもしれません。
でもわたしは、小説単体で楽しみたかったので、
最後がだいぶ腑に落ちなくて感動も激減してしまった部分も…
エピローグがなかったら…と残念。。。
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