ストーリーはいつも不完全……&色を想像する
東京オペラシティアートギャラリーで開催中の展覧会
"ストーリーはいつも不完全……"と"色を想像する"。
当初は、イギリス人アーティストのライアン・ガンダーの個展との同時開催の予定でしたが、
世界的なコロナ禍の影響で、個展は延期。
ライアン・ガンダーがイギリスにいてもできることはないか?という提案のもと、
今回のライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展が全館で行われることになったそうです。
社会人の最初の頃、常に考える時に意識するようになった"視点"。
ライアン・ガンダーの視点は、とてもおもしろくて、いつも発見があり、
考え方が凝り固まっている人にはオススメしたいアーティストのひとりです。
今回の展覧会も展示されている作品たちの多くは、
東京オペラシティアートギャラリーに収蔵されているもので、特に目新しい作品はありません。
しかし、ライアン・ガンダーのいたずらな視点を加えることで、新しい展覧会になっていました。
"ストーリーはいつも不完全……"では、
会場の右側には、枠と作品名だけの壁面。
そして振り返った左側には、本来の作品の展示。
作品のサイズと作品名だけを見て、どんな作品かを想像する。
そして振り返って答え合わせをしてみる。
見たことのある作品も、なんだか新しい気持ちで見ることができたり、
なんでこの作品名にしたんだろう、という疑問が生まれたり。。。
頭を使いながら、楽しむことができます。
そして。
”色を想像する“
こちらの会場は、真っ暗。
(といっても薄暗い感じで、何も見えないわけではありません)
懐中電灯を持って、会場を歩きます。
薄暗い中では、作品の本当の色がわかりません。
しかし、懐中電灯を照らすことで本来の色を認識することができます。
ただ見るだけじゃなくて、いつもだったらスーッと通り過ぎてしまうような絵でも、色の塗り方や輝き、全体の放つインパクトにぐっと引き込まれます。
新たな視点で見る絵画たち。
4/25〜の緊急事態宣言中は、臨時休館中ですが、オススメです。
東京オペラシティアートギャラリー
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